NPO法人再生舎の沿革


2003年 12月 再生舎の設立

主体的な活動窓口(対行政)として「特定非営利活動法人・再生舎」の設立

アスファルト汚泥・都市河川汚泥の有害物質除去への取組み

アスファルト道路をはじめとする(1)アスファルト切削時の排出汚泥の環境問題と(2)都市河川の浚渫汚泥の二次汚染に対する危険性を提言

(1)アスファルト舗装版切削時に排出される汚泥の中に、骨材の粒子とアスファルト成分中に含まれる危険物質(多環芳香族炭化水素PHA)が多量に含まれていることを調査分析し、この危険性を地方行政や国土交通省に対し規制の見直しや規制せずとも何らかの改善を訴え続けています。

(2)河川や海洋汚染による問題は底泥に堆積する多環芳香族炭化水素(PHA)という物質が汚染源であることが科学的にも解明されています。
PHAによる汚染は、環境ホルモンの原因の一つであり、底泥の魚介類の生態異常の源であるとの報告もされています。

道路のアスファルト切断時に排出される汚泥の中には、浮遊物質が放流基準の2,000~3,000倍、鉱物油が基準の400~600倍という数値が検出されています。

このアスファルト切断汚泥に含まれる鉱物油の大半が多環芳香族炭化水素に分類されます。

 2005年 4月 APCR工法の開発が成功

アスファルト切断汚泥を回収し油水分を分離、危険物質の除去とリサイクルを可能にしたAPCR工法の開発に成功しました。

「一ヶ所の工事から発生するアスファルト切断汚泥が道路の溝などに流されている量が10立方メートル以下のため違法性を認められない」との見解でしたが、正式な汚染物質の分析数値からモデル地区を決めて対応し、環境における調査をも行っていく(埼玉県)など、行政の動きが開かれるようになりました。

現在は国会議員の理解も得られつつ、全国的なPRにつながろうとしているところでありますが、まだ一般企業を含め認知されていないのが現状です。

2007 8月 建設現場における水性塗料使用後の処理水の環境問題を提言 

簡易型排水処理装置の開発
東工大との共同研究開発を開始 

建築現場等で水性塗料やモルタル塗布後の使用道具の洗浄排水の適正処理を提案しています。現場にて洗浄と同時に処理が行える、流し台タイプのコンパクト装置(水性塗料排水処理装置)の普及活動を行っています。処理水を道具洗浄用の水として循環再利用する事で資源のムダ使いをなくし環境への負荷軽減を目指します。

2009 1月 簡易型濁水浄化装置の開発 

テレビ等でも取り上げられている、世界中の水不足で困っている人々が溜まり水等を飲み病気になっている現状を知り、「安全な水を作りたい」という思いから、この装置が開発されました。電力供給が難しい地域で使用できるように、ソーラーや風力等での自然エネルギー利用も研究中です。コンパクト可搬型で様々な水浄化に対応できるため、公園池の循環浄化 ・ 施設等の排水浄化による、トイレ等の中水再利用 ・ 緊急災害時に身近な濁水を浄化し生活用水として使用するなど、資源の大切さとCO2削減を呼びかけています。

2010年 アスファルト汚濁水処理の中間処理場申請のため、定置型プラントの製作に着手。

 翌年3月にはほぼ完成。

2011年 3月11日 東日本大震災の発生 

3月25日 東工大原子炉研にてセシウム除去効果の実証を始める。

4月08日 移動式アスファルト汚泥処理プラントを除染プラントへ改良。

4月11日 東工大原子炉研におけるテーブルテストでセシウム99%除染を実証

4月12日 放射能除染プラントの特許申請。

4月14日 海水を用いての公開実験で99.8%除染に成功。メディアへ公開。
TBS「Nスタ」で放送、東京新聞、朝日新聞等に記事掲載される。

4月19日 各メディア(社会部)へプレスリリースを発行。

4月20日 東工大にてセシウム除去装置の公開実験および記者会見を行う。
同日、日テレ系・テレ東系列等の各ニュース番組にて報道。

2011 7月 除染プラントの製作に着手 

  8月 原発内の汚染貯留水の除染成功データを取得。

  9月 プラント改良。

 2011 10月 JAEA実証試験事業の決定 

10月 JAEA(日本原子力研究開発機構)「除染技術実証試験事業」へ提案申請(10/24)

11月 口頭審査(11/6)
採択(11/9)
契約説明会(11/14)
技術ヒアリング(11/18)

上記を経て実証試験事業決定、日経新聞に掲載(11/21)

実証試験場所(福島県本宮市)と着手協議の開始

 2011 11月 大田区小学校の汚染土壌の不溶化処理着手 

 大田区内小学校にて汚染土壌の不溶化処理と埋設および雨水枡や側溝の高圧洗浄と洗浄水の回収・除染を実施(放射性物質の拡散防止工法の実証

 2011 12月 JAEA実証試験事業の事業開始 

 12月  福島県本宮市・和田小学校における実証事業開始(12/xx~12/28)

     終了後プラントを南相馬市へ移動。

 1月  JAEA実証試験事業(Aブロック除染)採択事業社へ処理協力。

    プール及び建物洗浄汚染水の処理(1/11~1/31)

2012/3月 JAEA実証試験事業の結果報告

3月25日 福島市公会堂において開催された除染技術実証試験事業の結果報告会で除染効果「高」の評価を獲得。

以上、これまでの当該研究開発における沿革をご案内致します。

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