下水道汚泥ポリマー加工の危険性

2015-01-02

朝日新聞2012年8月12日、13日、14日の「プロメテウスの罠」に「土ごとポリマー加工」と題された記事が掲載されました。

この記事によると、神奈川県広域水道企業団をはじめ4つの自治体が「放射性セシウムを含んだ汚泥を高分子ポリマーで粒状にコーティグし、これを埋め戻し材料として再利用している」とのことです。

この技術の発案者である山田恵規氏は「放射性物質に汚染された汚泥をポリマー加工すれば、地下に埋めても放射性物質が地下水に漏れ出す事は無い」と見解し、浄水場発生土や下水道汚泥の処理に苦しむ自治体は安易にこの技術を採用しています。

しかし、高分子ポリマー等は放射線により結合性を失うため、ポリマーで包み込んだ放射性物質が外に流れ出す恐れがある点については全く触れられていません。

ポリマー加工されて土中に埋められた放射性セシウム含みの汚泥は、自らが発する放射線によってポリマーの結合を破壊し、放射性物質を地下水に拡散して地下水域を汚染します。そして、さらには水道管の漏水箇所から一般家庭に供給されて人の体内に入り、内部被曝を引き起こす危険性もあるのです。

国や自治体は、1日も早くこの様な行為を止めさせ、今まで埋め戻し材として使った放射性物質含み汚泥を土中から回収し、国民を含めた全ての生態系の被曝リスクを取り除く必要があります。

Print Friendly, PDF & Email
再生舎への寄付のお願い
Copyright(c) 2012 再生舎 All Rights Reserved.