Jednoduché čistenie prístroja
Jednoduché čistenie prístroja
Simplified Treatment System of Sewage
本システムは、身近な濁水や排水を浄化し、生活中水や生活用水等として使用するために開発しました。フィルターの交換で、様々な濁水浄化に対応できるため、公園池の循環浄化 ・ 施設等から発生する排水の再生利用 ・ 災害時の生活水の確保等の提案をしています。海外の電力供給が難しい地域での運転も可能になるように省電力設計になっており、小型発電機での電力供給が可能です。また、太陽光や風力等での自然エネルギーも検討しています。
濁水再生利用の提案
A.人工河川や公園水としての再生利用 ・ 公園池、沼等の循環浄化
現在見られる人工河川の殆どは、地下水や他の河川水をポンプで圧送し人工的に流しています。人工河川は元々存在する汚れた河川に蓋をしてその上に作られていることが多いようです。これは、元々存在する河川に人工河川の流水を送ることで、汚れた河川の浄化と悪臭の防止を目的にしていると考えられます。しかし、この浄化方法では、濁水を希釈しているだけで水環境の改善にはなりません。そこで、元々存在する河川の濁水を汲み上げ本システムを利用し浄化した水を人工河川や公園水として再生利用する方法が望ましいと考えます。浄化再生利用することで河川の改善とともに、地下水の汲み上げを行わないため地盤沈下を防ぐことができ、水の汲み上げ時に必要な電力とCO2の削減も期待できます。本システムは公園池や沼等の浄化にも適しており、循環浄化を行うことで、子供達が安心して遊べる安全な水辺環境が実現します。
B.学校施設や企業ビル、集合住宅の排水を再生利用
学校施設や企業ビル、集合住宅からの排水や貯留した雨水を浄化して、再生水をトイレの流し水や花壇、校庭等の散水として再生利用する方法です。学校では絵の具筆やパレット等の洗浄は、排水基準や下水道法等の関係から学校施設内での洗浄を禁止し自宅にて洗わせているのが現状のようです。このような洗浄排水を浄化し、洗い水として再生利用する事で、子供達に環境問題を含めたリサイクル活動等の教育ができると考えます。また、生活排水を浄化し中水として利用する事により、排水量と水道使用料が削減されるため、それに伴い上下水道処理工程で発生するCO2やコストの削減も期待できます。
C.災害時緊急対策 生活水として再生利用
災害緊急時に最も不便に感じたという生活用水を濁水の浄化により補う再生利用方法です。装置がコンパクトであるため、震災により道路が寸断された地域へのヘリコプター空輸も可能です。通常は、上記A、Bのような用途で使用し、緊急災害時には装置がコンパクトであるため、迅速に持ち込むことができます。緊急災害時の備えとして必要な装置だと考えます。
私達、東京工業大学有冨研究室と特定非営利活動法人再生舎は、海外の電力供給が難しい地域での運転が可能になるように太陽光や風力等の自然エネルギーも検討しています。世界中の水不足で困っている人々の安全な生活水確保を目標に研究開発を進めています。
我が国は地震大国で、近年は阪神淡路や北陸、東北地方の震災により多くの被害者が出てしまいました。関東地方(首都圏)でも、30年以内に70%以上の確率で震災が起きると言われています。震災時にはライフラインが寸断され不自由な生活を余儀なくされますが、中でも、電力、通信、ガス等は、発電機や携帯電話、ガスボンベ等の一時的な代用品で補う事ができ、飲料水は、給水車やペットボトル等で確保できたようです。
しかし、食器の洗い水や衣服の洗濯水、風呂、トイレ等の生活用水は不足し、日頃から清潔な生活を送っている現代の人々には、大きなストレスとなり、精神的に疲れきってしまった人達が多く見受けられ、国をはじめ、地方行政への対応に数多くの指摘があったようです。
これらの問題解決として、身近な河川、湖沼、池等の水を浄化する装置やフィルター等の開発が進められてきましたが、簡易フィルター等は濾過制度が悪く、処理量も少なく目詰まりを起こしやすいため使用が制限される事や、浄化装置は設備も大掛かりであり、装置費用も莫大なうえ被災地への搬送に時間と費用が掛かりすぎる等の指摘がでており、各自治体で所有するのが難しいとされてきました。
私共、特定非営利活動法人再生舎は、東京工業大学原子炉工学研究所所長 有冨教授の御指導により、簡易的な濁水浄化装置を開発する事ができました。
システム開発にあたり、有冨教授を初め私達研究開発者は、浄化装置の操作は簡単である事、小形発電機での電力供給による使用が可能である事、浄化能力が1時間あたり500リットル~1000リットル処理できる事、軽量コンパクトでなお且つ低価格、そしてヘリコプター等で空輸可能となる装置開発を目標として研究を進めてきました。
その結果この度完成したテスト浄化装置は、濁水濃度7000~8000ppmの濁水18リットルを短時間(3分~5分)で1~5ppmまで浄化する事ができ、その浄化濃度は地下飲料水と同等で、洗濯やトイレ風呂、食器洗い水等の生活用水として十分に利用可能な水であると言えます。
一般的な家庭(平均家族4人程度)で一日に使用する水道水の量は約300リットルと言われています。災害時には飲料水等を約100リットル程度供給されるため、200リットル程度の生活用水が必要になると予測されます。仮に被災者の人達が何世帯か集まり共同生活を行った場合で、入浴や洗濯等の生活用水を必要最低限の利用とした場合は、1世帯あたり100リットル程度の供給量で賄えると思われます。
浄化装置が1時間当り1000リットルの浄化能力とすれば日量24000リットル(24時間稼動)の浄化水が得られます。よって、一世帯あたり100リットルの利用と考えると、1台の簡易型濁水浄化装置で240世帯の生活用水を濁水から浄化供給することができます。
災害時以外でも、この装置を用いて公園池や水辺の濁水浄化を行うことで、水の安全性が向上し、子供たちが安心して遊べる環境を維持することができます。
現在では、蛇口を回せば水が出る。これが当たり前の生活になっています。恵まれた環境に暮らす私達には、水の大切さの認識が薄れているように思います。
災害緊急時だけでなく、世界各国には、水不足で困っている人達がたくさんいます。東南アジアやアフリカ中東などの発展途上国の幼い子供達や抵抗力が低下した人達が水不足の影響により溜り水を飲んで、毎年、苦しみ大切な生命を失っているのが現状です。
このように水で困っている人達の生活を守るために簡易型濁水浄化装置が幅広く水の浄化に貢献できればと願っています。