舗装版切断水垂れ流し撲滅へまた一歩

2012-03-25

平成24年3月、国土交通大臣官房及び道路局から各地方整備局、北海道開発局、沖縄総合事務局宛てに「舗装の切断作業時に発生する排水の処理について」の事務連絡が通達されました。

国が舗装版切断汚水の適正処理について通達するのは初となります。

通達では、切断排水の適正処理工程及び予算の公治発注時に計画に盛り込むことや適正な現場管理がなされるよう産業廃棄物管理表(マニフェスト)の写しの提出等を特記仕様書等に明記するよう指示されています。

舗装版(アスファルト)の切断汚水には、発がん性物質「ベンゾ[a]ピレン」等のPAHs(多環芳香族炭化水素)が多量に含まれています。

現状では、そのほとんどが適正処理されずに排水溝等に不法に垂れ流しされていることから、生態系や生活環境への影響が懸念されています。

アスファルト舗装版切断水垂れ流しの様子

再生舎は、設立当初より舗装版切断汚水の危険性を訴え、APCR工法の普及とともに適正な回収処理が広く行われるべく働きかけてきました。

今回の通達が、垂れ流し撲滅に向けた大きな一歩となることを期待しています。

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